落語家から学ぶ本当の面白さ
落語にはまりそうです。
どうも生まれてこのかた26年間一度も落語にひかれることはなかったけん坊です。しかし最近林家小三治さんの出ているプロフェッショナル仕事の流儀を見ました。心打たれました。ぜひ皆さんも見て下さい。
けん坊の感動ポイント①
感動ポイント一つ目は、小三治さんの一言です。
「セリフをしゃべるのではなく、瞬間瞬間その人の気持ちになる。気持ちからセリフがでてくる。セリフから気持ちが出て来るのではない」
落語家の方は、一つの公演の中で、何人もの人を演じ分けます。小三治さんは、登場人物が切り替わる度に、その切り替わった人の気持ちになるのだそうです。気持ちののったセリフだから、多くの人の心に届くのでしょう。
腹話術師は人形と自分で交互に話していくわけですが、私は人形のセリフを話している時、「はたして人形の気持ちになって、セリフを話しているのか」と考えます。できてないですね。自分に足りない部分だなあと思います。
小三治さんは毎回公演開始ギリギリに演目を決めているにも関わらず、一人一人の登場人物に感情移入します。ひょえー。ここが一つ目の感動ポイントでした。
けんぼう感動ポイント②
二つ目の感動ポイントも小三治さんの言葉です。「落語を面白くしようとするなら、面白くしようとしないこと」。この言葉が胸に響きました。僕は腹話術をする時、「笑わせてやるぞー」とかなり力みます。そして人形のボケ一つ一つに全力でツッコムのです。でもその必死さが「頼む!笑ってくれー」っていう叫びになっていたと気付きました。恥ずいですね。
動画中盤で小三治さんが一つの小噺を一つします。
「これだけ無精者が集まったんだから、無精会というものを作りましょう」「よしなよ。めんどくさい」
この文面だけだとあまり面白くないのですが、小三治さんが言うと、ちゃんと面白いのです。小三治さんはこの小噺が好きだそうです。理由は笑いを強要していないから。
僕も笑いを強要しない笑い目指して腹話術をしていきたいです。今日もお読みいただきありがとうこざいました。